翌6日、真夜中のカオスが嘘のように爽やかに目覚め、11時頃会場に着きました。軽食を取ろうと思いましたが、福大病院内の喫茶店が休みで諦めました。12時からランチョンセミナー、13時から会長(主治医)講演があります。受付のテーブルには、セミナーで出されるローストビーフ弁当が並び積まれています。美味しそう〜空腹にしみる〜。買えないのかと聞くと、予約がいるそうで、またもや諦めかけたところ、昨日会った広報の方が現れ、「招待なのでどうぞ」と、お弁当を下さいました。柔らかで上品なお味。美味しゅうございました。

いよいよ我らが推し!!の講演です。とは言っても会の代表、演題は「新たなClinical Question への挑戦」です。医療関係者ではない私たちには難解な内容かも…と思いつつ、頭をフル回転して聴き始めました。ところが予想を裏切る展開で、冒頭から「もしこの講演が気に入ったら、ポチッとイイネを押してください」と来ました。当然医学的な話はありましたが、先生の歩んで来た道や将来への展望をユーモアを交えて語られました。
共鳴したのは、貧乏で家庭教師などアルバイトをしながら医学の道を志したこと。学びのレベルは先生の足元には及びませんが、あの時代同じように苦学生だった自分と重ね合わせました。思うに、若い頃の貧乏経験って、使いこなせば道を拓く最強ツールになるんですね。
またここだけの話ですが、先生が自分のことを堂々と「変人」と言ったのです。もしかして私に合わせたんやろか?それはないやろう(思わず方言)と自問しつつ、だんだんノッてきて、前のめりして聴いてしまいました。「こんな医学博士いる?」とミユキさんに確認するまりちん。私たちから見ると「異端児」という感じですが、先生への何とも言えない親近感はコレ!だったのです。
エキサイティングな講演を満喫し、15時半に閉会しました。お礼の挨拶をするつもりが、先生は取材中。そこで例の広報の方に声かけしたところ引き継いでくれ、往年の患者として取材まで受けたのです。20年前先生が施した私の肺の胸膜癒着術は、今でこそカバーリングと呼ばれ定着していますが、当時は画期的でした。その方は「実施するには勇気がいる」と言い、さらに先生の医療に向き合う真摯な姿を賞賛していました。良き側近!?のようです。

取材の締めは写真撮影。時間に追われていたらしく、先生は「早く早く」と私をステージに上がるよう急かします。まぁ、いつものことですが、ふーふー言ってる私を病人扱いしません。身長差37センチのコンビに続き、ミユキさんも加わったトリオショット。美人のミユキさんを見て、先生はコソッと「両手に花」と言ってくれたのに、私としたことが「両手に枯れ葉」と返してしまいました。これはミユキさんに失礼ですね。


記念に残る、名付けて「渋おじレジェンド」&「チビ枯れ葉」のツーショット。
注:お笑いコンビではありません。
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