次の一手。2件目は、人脈が広い弟に事情を説明し、不動産屋を紹介してもらいました。さすがに怪しくはないでしょう。
その不動産屋Mさんはデキる人でした。相談した結果、春は引っ越しシーズンなので、GW明けに探すことにしました。
GW中に内覧したい物件を検索していたら、何という事!前年一目ぼれしたものの、仕事の調整がつかず見送った築1年の物件(現在の家)の入居募集があったのです。
条件も以前と同じ、マンション並みの家賃で更新料はありません。あれから1年も経たないのに再び…とは、怪しいというより何があったか知りたくなり、要するに二度目惚れ⁉して今度ばかりは諦めることができません。罪な家です(笑)
GW後すぐに内覧に行ったら、仲介業者ではなく、家主さんが後片付けをしながら待機していました。
聞くところによると、この家は、建築家である家主さん自身が設計したもので、その時点で、私が一番で、もう1人希望者がいたようです。気になる前に住んでいた方は、4月に急に転勤が決まり、GW中にバタバタ退去したというのです。
私の入居意思が決まると、Mさんは手際よく書類を揃え、家主さんと交渉に入りました。必要事項を記入した私は、任せて(楽ちん)祈る(ドキドキ)だけ。まだ65歳の壁が取り払えません。
案の定、家主さんは私の入居を渋っていました。後に希望した若い方に長期入居して欲しかったようです。弱気になった私と違い、Mさんは「申し込み順を優先すべき」と主張して引き下がりませんでした。
6月に入り、やっと入居が内定するも、仲介業者と家主さんから条件がありました。私の社会的信用は問題ないけど、「年齢的に万一の事を考えて、身元保証人を付けて下さい」と言われました。確かに、私が家主でもそうするでしょう。
物わかりの良さはここまでで、いい加減疲れたのか、「えーい、面倒くさい。もうヤメちまえ」と、ヤサグレまりちんが発動しかけたその時…Mさんから連絡がありました。
弾んで声で「弟さんを身元保証人にして、入居確定です」と告げられたものの、私は頼んだ覚えはありません。念のため弟に確認したところ、「保証人、いつでもいいよ~」と、軽いノリでしたが、手にはしっかり実印と印鑑証明書を握っていました。
幸運は重なるもので、最終契約書に記載された賃貸保証料が、当初の半額になっていました。
さらによく視察すると、この家はSOHO向けで、マンションと違い、新しく塾を構えようと思えば自由にできる、願ってもない物件だったのです。
今回の勝因は、人任せにしたこと。ヤサグレても、捨てきれない思いは叶うんですね。Mさんはお見事&弟に感謝です。
※SOHO=small office home office 自宅兼小規模のオフィスで仕事をする形態です。
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